9月11日のMr.サンデーというテレビ番組で『母の認知症』を扱ったドキュメントの放送がありました。
番組ディレクターである住友直子さんの実際のお母様の変化を撮影されたドキュメントです。広島には高齢のご両親がおられ、住友さんは東京で働いています。
離れているからこそ見える母の変化の様子が、我がことのように思えました。
こちらのランキングには、なるほど!がいっぱい。
私の母は84才。実家で姉夫婦と二世帯同居をしています。二世帯は上下に分かれた作りとなっていて、玄関のみ共有という形です。
2年前に父が85才で前頭側頭葉偏性症と診断され、母と姉が見ていましたが、その父が亡くなり、母としてはほっとした面とさみしさが入り混じった状態だったようです。
それでも、自宅で週2回の家事支援の訪問介護をお願いして、過ごしていました。
夏には、脱水をおこし、入院することになります。その後、経過措置として老健へ。
ここは、家族の目からみてそれほど悪いところではなかったのですが、認知症の心配はないけど、体の衰えが目立つ母には、気を使うことが多くてしんどかったようです。
いつも、車イスにのせられる。自分の足であるけない
お風呂も、おおぜいで並んでまたされる。ゆっくりはいれない
夜は、睡眠薬をのまされる。余計ボケないか心配
そんな感想を言っていました。
もちろん、これは、母の認識の甘さというか、一般的にみれば普通の対応だと思います。
車イスも、お年寄りが一人で歩いてこけると骨折となります。その予防のためにも一人で歩かせるわけにはいきません。
お風呂も、大人数になれば、一人ずつ、ゆっくりとというわけにはいきません。
施設側からすれば、夜は人手がたりないので、入所者さんには寝ていてほしいのです。
その施設から自宅へ帰り、また普通の日が戻ってきました。私は、普段は離れて暮らしているので、月に一回様子を見にいく程度です。それも問題がおこらなければつい足が遠のきます。
今年の夏に又脱水を起こして、7月末に入院しました。夏の間入院し、9月のはじめに自宅へ戻りました。
その後自宅で、転倒し、腰の骨を圧迫骨折した結果となりました。
コチラの記事↓
テレビのドキュメントの中でもありましたが、久しぶりに親をみるとその変化に気づかされます。
まず声量がなくなります。声に力強さがないのです。
そして、入院生活というのは、安静にしていることが基本なので、何かなければスタッフもきません。大部屋ならいざしらず、個室では、ずっと一人です。
すると、今が昼なのか夜なのか、今が何日なのか、記憶があいまいになっていくようです。人間、刺激のない生活は体の退化につながります。
母はいつまでも元気なものという気持ちが、実際の弱った母を見ると、心が痛みます。