あさろぐ

管理栄養士田中あさぎのブログです。50代になり、ただいまダイエット進行中!

「カロリーと肥満は関係ない」のその裏とは

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ダイエット情報は、時とともに変化していきます。

この間までお肉だけを食べていたらOKというようなダイエットが流行っていたかと思うと、今度は糖質制限が話題になり、そうすると、ごはんで痩せるというダイエットが出てきたり。

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もう何がなんだかわからなくなりますね。テレビの健康番組も、その一旦をになっています。

 

少し前に、金スマで医師が教える食事術最強の教科書という本を取り上げて、著者の牧田医師がテレビに登場していました。

 この時に、管理栄養士である私は、ちょっと違和感を覚えたことがあるんです。

 

医師が書かれた本なので、どれも信憑性のある話です。

でもね、実践する人がみんな医師のように知識のある人というわけでないのが、一番の欠点だと思うのです。

 

医師が「〇〇がいいですよ~」と言うと、みんなその〇〇を食べようとする。

医師は、〇〇を適量食べてというのですが、医師は一般人の適量の幅の広さを知らないのでは?と思うことがあります。

 

栄養指導をしていると、一つの言葉でも解釈が180度違う人っているんだと実感することがあります。

 

上記の「医者が教える食事術」の中に、「カロリーと肥満は関係ない」と書かれています。気になりますね。

 

「カロリーと肥満は関係ない」のその裏は

肥満は、血糖値が上がることで起きる。なので血糖値を上げる糖質を控えればやせる。

 詳しくみると、結論はそうなのですが、じゃあカロリーは無視できるのかというとそうではないと私は考えています。

 今ではコンビニの食品には必ずカロリー表示があります。このことを見てもわかるよう一般人にとって、一番わかりやすい表示の仕方がカロリーだということです。

 

もちろん糖質の取り過ぎはいけません。それでも糖質が高い商品の入り口はカロリーだと思いませんか?

カロリーが高い→何で高いのかな?→たんぱく質?脂質?→どれでもないということは糖質が高いんだ。

こんな順序で一般の人は、自分の食べる物の目安にしているのも事実だと思うのです

 

「カロリーと肥満は関係ない」=「カロリーが高くても、肥満にならない」

ではありませんね。

 

最近の糖質制限ブームで、「ごはんって、食べたらダメなんですか?」そう聞く人が出てきました。

日本人が昔から慣れ親しんだお米をまったく食べなくなるのは、管理栄養士としてちょっと問題だと感じています。

 

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昭和の時代は、ごはんだけでもOKだった

今から50年くらい前というと、私は5才。それほど贅沢ができる家庭ではありませんでしたが、食卓には必ずごはんが中心にありました。

時にはおはぎが夕食なんていう時もありました。(^^;)

 

朝は、ごはんと味噌汁

昼は、ごはんとおかず

夜は、ごはんとメインとおかずと味噌汁

こんな感じだったのではないでしょうか。

 

今の糖質制限とは真逆です。しかし、ごはんを食べ過ぎたからと行って、今より肥満の問題が大きかったわけではありません。

 

それは、ごはん(糖質)だけの問題ではないからといえます。生活強度的な問題や活動量の変化も大きく影響しています。

 

栄養学的には、糖質の取り過ぎは中性脂肪になって肥満の原因になります。これは、事実です。しかし、取り過ぎの量というのは、どれくらいのことなのでしょうか。

 

高校野球やスポーツの選手の食事をみる、驚くほどたくさんのごはん(糖質)を摂ります。そうしないと、筋肉維持ができないくらい体を動かしているからです。

 

そんな若者でない中高年の場合は、まず動きがへってきます。そんな状況で若い時と同じ量の糖質を食べていては、太るのは当然といえます。

 

世間の風潮だからと、糖質制限を実行すると、エネルギー量がたりなくなることが多くあります。

糖質を減らすということは、食事の量を減らすことではありません。ごはんを減らした分、おかずや野菜をしっかりと食べると覚えておきたいものです。

-◇-◇-◇-◇-

 今回取り上げた、牧田医師の「医者が教える食事術」は確かに良い本だと思います。

中には、「そうそう、それって大事」と思う内容もたくさんあります。そんな部分も今後ご紹介してみたいなと思います。

 

それでも、この内容は、自分にあっているかと考える一手間は必要ではないでしょうか。私が管理栄養士としてお話しする方に、いつもお願いすることがあります。

 

毎日同じ物を食べないようにして、色々な物(食材)を食べてください。

これが、健康の秘訣です!