Mr.サンデーで放送された、『母の認知症』の後編が放送されました。
先週たまたま放送されたのを見て、自分の母と重なる部分があり、記事に書きました。
番組ディレクターである住友直子さんのお母様の変化を撮影されたドキュメントです。
今回の番組の内容を簡単にダイジェストしておきます。
住友さんも50代、お母様は80代・お父様は95才という老々介護の状態です。
お父様が買い物に行かれますが、食パンやヨーグルトといった、手をかげずに食べることのできるものばかりを、食べている状況でした。
介護保険を知らないわけではありません。でも親自身が他人が家に入ってくることを干渉されたくないと考えて拒否していました。
住友さんの知り合いのカメラマンが、家にこられると、お父様がコーヒーをいれてもてなし、お母様は身なりをととのえて迎えられます。第三者の他人が家に入ったことで、ご両親の違った(昔のままの)状態をみて、住友さんが地域の包括支援センターに相談にいかれます。
今までの経緯を説明され、担当者から、住友さんに『頑張ってますね。娘さんとしての役割はもう十分にはたされていますよ。あとは、私たちプロにバトンタッチするためにご両親に引き合わせてください』と声をかけられ、住友さんにも笑顔が戻ります。
その後、デイサービスの導入が決まり、介護認定も要介護1で決定します。
始めてのデイサービスには、お母様も行くのを嫌がっていたのを心配して、住友さんもこっそりと、様子を見にいくと、楽しそうにすごされている様子を目にすることができました。
今回の放送をみて、親の介護を考えた方も多かったかもしれません。私も、ちょうど母が入院中で認知症の心配もあったことから、身につまされる場面もありました。
親が介護を必要とするようになると、娘として何ができるのか考えざるを得ない状況になります。そんな時に、もっと何かできたんじゃないだろうかと自分を責めてしまいます。
私の場合は、離れて暮らしているので、母の変化はとても大きく目に映りました。でも一緒に暮らしている姉の場合には、言うことを聞いてくれない・わがままをいうという状況が続くと、つい、もうかってにしてと思う気持ちが出るのもよくわかります。
一緒に暮らしていても、離れて暮らしていても、親を心配する気持ちに変わりはありません。
放送後の説明で、「家族のできることを知ること」・「できないことはプロにまかせること」が大事だと言われていました。
また、本人に『お母さんは認知症だ』と言ったほうがいいのかという質問に、ぜひ言ってくださいと答えておられました。本人も自分がどうなっているのか不安だからと。
放送の中でデイサービスに行くのを嫌がる場面がありました。私の母もデイを嫌がります。気を遣うのが嫌だというのです。でも行ってしまえば、楽しい思いもします。人とのつながりもできます。母の希望に100%そうことが、本当にベストではないこともあります。そのあたりの対応が難しいです。
母は今入院中ですが、元気になってぜひ、デイを上手に利用してほしいと思います。しばらくは、週に1回ですが、顔を見に行こうと思います。