施設でお世話になっている86才の母の病院のつきそいに行ってきました。
母の施設は、職員の看護師さんが付き添って、車で提携している病院に連れて行ってくれます。(とってもありがたいシステム(^_^))
なので、姉と私は病院で母と合流です。
病院の『物忘れ外来』を受診です。認知症などの疑いがある場合に利用するとのこと。
それが、加齢によるものなのか、病気による物なのかがわかるならと、受診しています。
もちろん母の年齢なので、認知症もないとは言えません。
最初に受診したときに、認知症とアルツハイマーの中期ときかされています。
現在、会話は普通にできます。それでも、夕方になったら家に帰らないといけないと思ったり、自分が今どこにいるのかわからなくなったりもあります。
昨日の受診での様子を記録しておきます。
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物忘れ外来での様子
医師「食欲は?食べてる?眠れてる?体の調子は?」
この医師は、明るく楽しい先生なので、母も嬉しそうに答えていました。
以前にあった下痢の症状をずっと言う
質問:以前に下痢をしたことがあったが、今はほとんどない。でも母は定期的にみてもらっている内科の医師には、下痢をしていると言う。
医師「一つのコミュニケーションやね。それは大事ですよ。
失敗を気にする質の方だから。話を聞いてあげて。」
施設の中での人間関係の話
医師「困ったことはない?)
私「施設の中でも、人間関係が色々あるようです」
医師「大変な人は、本当に大変だけど、いい人もいるでしょう。それは、施設の人もしっかり見ていますから。
ある意味、娘さんとのコミュニケーションツールになっているんですよ。
たいしたことなくても、娘さんに話すと反応を引き出すことができる。でも、本人はもう気にしていないことも多い。」
確かに、入所者さんと何かあったとしても、それずっと引きずって悩んでいるということはなさそうです。でも、私が面会に行った時に、最近どう?と聞くと、そういえばと話すという図式でしょうか。
医師「施設にはいろんな人がいます。そのことで言い合いになっても、本人の活性化という面からみると、良いことなんです。
考えること=一種の楽しいこと
他人と意見が違って衝突したり、他人と比べて違っていると感じることも良い刺激です。これが、施設のいい面でもあるんです。」
医師「娘さんに困った事として訴える場合も、娘さんに話しがしたいけど、言うことがない。そういえば、という感じで出てくることが他人には困った心配事にみえて、ずっと悩んでいるのかと思い心配になる。本人は、それほど気にしていない。
本当に困っている場合は、施設の人が見ています。たいしたことないかもしれませんよ。」
家に帰るという電話の対応は
電話がかかってきて、今日帰るんやけどどうやって帰ったらいいかな?迎えにきてと言われる。
姉「何いってるん。そこが家なんやで。」
私「帰る方法がないん?今日は、そこに泊まるって聞いてるよ。だから安心してそのままいてたらいいよ」
姉妹でもこれだけ対応の差があります。私は、勤務先に高齢者の方がたくさんいるので意外と慣れているのですが、姉は、真面目にとらえてしまって、ついつい言い合いのようになってしまうことがあるといいます。
医師「本当と違うことを言っていても、ひとまずそうなんやねと受け止めてあげてください。解決方法を提示するのではなく、一緒に困ったねえでいいんですよ。」
他人と口論をするということが、今までの人生でなかったであろう母なので、心配なことや不満に思ったことを溜め込んで悩んでないかと心配になるのですが、先生の話を聞くと、本当に母が困っているようなら、しっかり施設の職員さんが見ています。
医師「対応もきつい人もいれば優しいい人もいる。でも色々な対応があるから、頭の働きも活性化していくんですよ。
不満があれば、ケンカしたらいいんです。」
こんな話を聞くと、つい他人のうまくやらないといけないと思ってしまいますが、ケンカできるのも、脳の働きが正常なうちと思うと、気が楽になりますね。
夏場の水分摂取
母は、水分を摂るのが苦手です。でも、施設では水分量の管理もしているので、ちょっとぐらい飲みこしがあると、飲むように言われます。
それを、娘の私たちに訴えることもあるので、聞いてみました。
医師「水分摂取は本当に大事だし、高齢者の人は飲むことが苦手。なので、言いあいになってもいいので、頑張って飲んでほしいですね。
みんながみんな、優しい対応をしなければいけないということはないんです。きつい言い方の人もいて、嫌な思いをすることも大事です。
確かに、嫌な思いをすればその場は、ストレスになるかもしれませんが、怒ることも必要ですよね。
母には、嫌なら嫌って言っていいんだよと言っておきました。
エアコンが寒い
夏場でも、母は寒がりです。
でも、この件に関しては医師からも、エアコンでの温度管理は本当に大事なことなので、施設の人にまかせてくださいと言われていました。
思いだしたことを抜粋してみました。
認知症が治るわけではないけれど、3ヶ月に一回でも姉と一緒に母と会うことができる機会ができるだけでも、感謝ですね。