介護付き有料老人ホームに、86才の母が2016年の10月からお世話になっています。
毎月2回、面会にいっています。もちろん、姉もいっていますが、母の中ではどうも覚えてないようで(^^;;
私が面会に行く時は、コンビニでスイーツを買っていきます。もちろん、施設でもオヤツはでますが、喜んでくれる様子をみるとちょっとくらい、いいですよね。
そんな母の入所前と今の様子を考えてみました。
母が施設に入る前は、色々迷うことも多くありました。
施設入所前に、考えていたこと
- 施設の雰囲気にあうか
- レクレーションなどで、楽しくすごせるか
- 気の合う友達や職員さんができるか
などなど
詳しく見てみると
1 施設の雰囲気にあうか
お世話になっている、施設はこじんまりした所なので、おとなしい母なには、あっているように思います。
最初は、職員さんのキツイ言い方にカチンといていたようですが、それにもそんなもんと慣れたようです。
入所している方も、おっとりした方が多いようです。
いくつになっても女性同士のいさかいはあるのには、ビックリです。
テーブルの座る位置一つとっても、不満がでるんですね。こんな状況をみると、人ってちょっとくらい不満があるほうが、活動的になるのかと驚きです。
こんな高齢者同士のトラブルは、施設の職員さんが上手にさばいていました。
2 レクレーションなどで、楽しくすごせるか
これは、入所前に一番気にしていたことでした。この施設は遠足などもありますが、それほどレクに力を入れているわけではありません。
入所前の一人暮らしの時でも、母はデイサービスにあまりいきたがらない状態でした。新しい人達とのつきあいが苦手ともいえます。
レクが活発な施設だったら、楽しくすごせるのではないか?
でも、母がやりたくないとなると、レクの時間は部屋で1人なのか?
こんな風に、色々考えました。
結果としては、もともと母の状態がそれほど活発なわけでもないので、ほどほどというのでよかったのかなと思います。
本人はレクをやりたがらなくても、職員はちょっと無理にでも誘います。このちょっと無理にという加減が絶妙ですね。
端から見ると、無理に誘わなくてもいいのにと思えますが、そうなると、何もせずにぼーっと部屋にいるという状態になってそれもよくありません。
3 気の合う友達や職員さんができるか
これも、最初に気にしていたことですが、ちょっと私が思っていた状況とは違ったようです。
入所のかたは、認知症があるとはいえませんが、みなさん母と同じかそれ以上の高齢の方です。そうなると、あまりおしゃべりをする方もいない様子です。
逆におしゃべりが好きで社交的な方がいるフロアもあるのですが、そうなると母自身のことも色々詮索されるわけです。う~ん、どっちもどっちですね。
職員さんは、皆さんしっかりされている方です。それでも、中にはキツイ言い方が通常という人もいます。最初はそれが母にとっては、苦痛だったようです。
医師に相談したこともあります。
その医師の返事は、『嫌だなぁと思うことも、生活のスパイスです。自分にとって良いことばかりでは、活動はおこりません』
なるほどなぁと思いました。
身内からみると、母にとって不安なく過ごしてほしいと思いますが、実際の生活で悩み事のない生活というのは、家にこもっている生活と同様となります。それも問題です。
リバウンド防止にクリックを!
入所後2年がたった今は
家族が考える状態というのは、健康な人が基準となっていることなんだと思います。
施設に入っている高齢者は、それほど活動的でないのが普通です。
新しいことを見つけて始めるのは、かなりハードルが高いです。では、昔やっていたことでやりたいことをやるのがいいのですが、それも新しい行動をおこすのは、おっくなようです。
部屋にテレビもありますが、つけることはないといいます。NHKのニュースとかドラマとかみたらいいのにと思うのですが、それも興味がないようです。これが高齢者なんだなあと。
現在86才の母の様子
携帯を簡単スマホにかえて失敗
ガラケーを入所前に使っていました。よく宣伝している高齢者向けのスマホに変えてみたんですね。すると・・・
まったく使えなくなりました(>_<)
実際には、スマホのボタンもグッと押し込まないと反応しないようにできているのですが、その加減がわからないようです。新しいことを始めるのは難しいです。
時間や日にちがわかなくなる
まったくわからないわけではありませんが、カレンダーに面会に行く日を書いてあっても、不安になるようです。
自分が今どういう所にいるのかわからない
これは、まったくわからないわけではありませんが、話の合間にふと、今いるのは旅館だと思う言葉がでてきます。
あえて、訂正はしませんが、『どうやって帰ったらいい?』と以前は聞かれました。
そんな時は、どう答えましょうか。
『今日は、ここに泊まることになっているから、大丈夫』と帰らなくてもいいと話しをするようにしてます。
夕方になると、不安になるという傾向があることも原因だとか。なので、常に不安だということではないそうです。
おはぎやゼリーなど喜んで食べる
ありがたいことに、食事に関しては問題無く食べることができています。おはぎもペロリと食べて、喜んでいました。ちょっと有名な和菓子を一個だけ買っていって一緒にいただいています。
こうして見ると、いろいろありますね。
徐々に、衰えている様子の母をみると健康で活動的なまま年をとるということが、本当に難しいなと思います。
いつまでも、元気で過ごしてほしいです。