暑さの中、イオン飲料に注目が集まっています。スーパーに行ってもよく目につきます。
『夏は、熱中症予防にイオン飲料を飲もう』
『イオン飲料は、飲み過ぎるとNG』
あなたは、どっちのイメージがありますか?
なんだか、イメージ先行で要注意な感じがするんです。
イオン飲料のイメージは?
夏は暑くて汗をかくから水分補給が大事。
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いつも以上に汗をかく時は、水だけではダメ。
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水よりイオン飲料がいいらしい
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イオン飲料さえ飲んでおけば、夏場でも大丈夫
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イオン飲料は、たくさん飲んだほうがいい
これ、ちょっとずつ変わってきているのがわかるでしょうか。この流れでいくと、結論はイオン飲料をたくさん飲もうとなるのが怖いのです。
基本はコチラ↓
夏でも汗を普通にかく程度→水
汗をたくさん流しいつも以上に水分を摂る時→イオン飲料
イオン飲料は、万能の飲み物ではありません。そのあたりをしっかりと押さえておくことが大事ですね。
イオン飲料のススメ
いつも以上に夏の暑さが厳しい毎日です。汗をかく機会も増えてきました。それほど運動しない私でも、風呂あがりや歩いた後には水だけを飲んでいると、ちょっと調子が悪くなる時があるくらいです。
イオン飲料には、糖質が吸収しやすい形で入っていることで、低血糖や熱中症などの緊急時には、すばやく吸収されて効果が早いです(下がっていた血糖を上げる)
緊急時や、いつもと違う時には大活躍ですね。
ただし、だからといってイオン飲料が万能っていうことではありません。
イオン飲料の思い込みに注意!
イオン飲料は、栄養が豊富
イオン飲料は、ビタミンが入っている
これは、両方とも間違いです。
糖分が主なので、栄養豊富とはいえません。 又、糖分を吸収するのにビタミンB1を必要とするため、一度にたくさんイオン飲料を飲むと、体の中でビタミンB1が足りなくなることもあります。
通常の状態の時にイオン飲料を大量に飲むと、血糖が急にあがり高血糖状態になります。
イオン飲料の飲みすぎによる弊害
- 水中毒によるけいれん
- ビタミンB1欠乏症による脚気やウェルニッケ脳症
- ペットボトル症候群(ジュースなどをペットボトルで手軽に飲む機会が多くなると、急性の糖尿病になることもある)
- 塩分の過剰摂取(ナトリウムが含まれているので、汗をかかない時などは逆に摂りすぎになる)
これは、極端な例ですが、体の小さい幼児などはその量も決まっているのをご存じでしょうか。
1日当たりのイオン飲料の摂取目安量
乳児体重1㎏あたり 30~50ml
幼児 300~600ml
学童~成人 500~1000ml
1~2才児は治療目的としない場合は、イオン飲料1日に500ml以下
イオン飲料を飲むほうがいい?飲みすぎがいけないの?
その状況によって、かわります。私が耳にしたこんな場合は、どうでしょうか。
事例1(イオン飲料を飲むのが〇)
24才のBさんは、介護の仕事をしているので、お風呂の介助をすることがあります。
それは、ものすごい汗をかくとか。凍らせた水を2lのペットボトルに入れて、もっていっていました。しかし、その結果どうも食欲がなくなり疲れることが多くなったというのです。
これは、水分補給を水だけでした結果だろうと思い、以前記事に書いたように自家製のイオン飲料を作ってもっていくように言いました。すると、今ではバテることなく頑張っています。
事例2(イオン飲料を飲むのが×)
ダイエット中のA子さん。水を一日2l飲むと代謝がよくなると聞き、こまめに水を飲むようにしました。この時、水よりイオン飲料の方が体に良いからと、イオン飲料を飲むようにしました。その結果、さらに太ってしまいました。
事例3(イオン飲料を飲むのが×)
2才のCくん。熱が出た時に飲んだイオン飲料がお気に入りになりました。食事がすすまなくてもイオン飲料なら飲んでくれます。お母さんも、ちょっとでも水分をとらせようとイオン飲料を飲むようにすすめました。
何ごとも、取り過ぎには要注意ということですね。
普段は、それほど運動しない私なので、今年の夏対策にはイオン飲料より、塩あめや塩タブレットを利用しようと思っています。
自分にぴったりの方法で暑い夏を乗り切りましょう!
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